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秋土用をご存知ですか?🍂
「土用」と聞くと、夏の土用の丑の日を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
実は、土用は夏だけでなく、春・夏・秋・冬の年4回訪れる、季節の変わり目の期間です。
2026年の秋の土用は、10月20日から11月6日まで。
夏の暑さが落ち着き、冬に向けて少しずつ季節が移り変わるこの時期。
東洋医学では、土用は五臓のひとつである「脾(ひ)」と関わりが深い時期と考えられています。
今回は、秋の土用と「脾」の関係、そして今日から取り入れられる胃腸の養生についてご紹介します。
東洋医学には、「肝・心・脾・肺・腎」という五臓の考え方があります。
このうち「脾」は、食べ物や飲み物から身体に必要なものを取り込み、全身へ運ぶ働きに関係すると考えられています。
現代医学でいう「脾臓」とは異なり、消化吸収や栄養の運搬などを含む、東洋医学独自の概念です。
東洋医学では、こうした働きが弱まった状態を「脾気虚(ひききょ)」などと表現することがあります。
例えば、
食欲が落ちやすい
食後にお腹が張る
疲れやすい
軟便になりやすい
身体が重だるい
といった症状を確認することがあります。
ただし、これらの症状だけで脾気虚と判断できるわけではありません。
秋は朝晩と日中の気温差が大きくなりやすく、生活リズムや食事内容も変化する時期です。
夏の間、冷たい飲み物や食べ物をとる機会が多かった方もいらっしゃるかもしれません。
季節の変わり目だから必ず胃腸の働きが低下するわけではありませんが、食生活の乱れや疲労、ストレスなどは胃腸の不調に関係することがあります。
東洋医学では、土用の時期を、食事や休息など日々の生活を見直すきっかけとして大切にしています。
お粥や具だくさんのスープ、煮物など、胃腸の調子に合わせて食べやすいものを取り入れてみましょう。
特に食欲が落ちているときは、一度にたくさん食べようとせず、無理のない量を意識することも大切です。
秋はおいしい食材が増える季節ですが、食べすぎや飲みすぎは胃腸の負担になることがあります。
お腹がいっぱいになるまで食べる習慣がある方は、食事の量や時間を見直してみましょう。
さつまいも、かぼちゃ、きのこ、れんこんなど、秋にはさまざまな旬の食材があります。
東洋医学の食養生では、山芋やなつめなども、胃腸をいたわる食材として親しまれてきました。
特定の食材だけに頼るのではなく、いろいろな食材を組み合わせて、バランスよく食べることが大切です。
胃腸の調子を考えるうえでは、食事だけでなく、睡眠やストレスへの対処も大切です。
忙しい日が続いている方は、食事を急いで済ませず、ゆっくり食べる時間を作ることから始めてみてはいかがでしょうか。
漢方では、同じ「胃腸の不調」でも、症状や体質によって選ぶ処方が異なります。
例えば、六君子湯(りっくんしとう)は、胃腸が弱く、食欲不振や胃もたれなどがある場合に用いられることがあります。
また、補中益気湯(ほちゅうえっきとう)は、胃腸の働きが低下し、疲労倦怠感や食欲不振などを伴う場合に用いられることがあります。
ただし、胃腸の症状があれば誰にでも適しているわけではありません。
Maika’iでは、薬剤師が症状や体質、生活習慣、服用中のお薬などを確認しながら、漢方薬や養生法についてご相談を承っています。
季節が秋から冬へと移り変わるこの時期。
日々の忙しさの中で、つい後回しにしてしまいがちな食事や休息を、少し見直してみませんか?
温かい食事をゆっくり楽しむこと。
十分に休むこと。
そして、身体からの小さなサインに目を向けること。
秋の土用を、そんな養生のきっかけにしていただけたら嬉しいです🍁
Maika’iでは、漢方相談や鍼灸を通して、一人ひとりの体調や生活に合わせたケアをご提案しています。
胃腸の不調や疲れやすさなど、気になることがございましたらお気軽にご相談ください。
※胃腸の症状が長引く場合や、強い腹痛、血便、繰り返す嘔吐などがある場合は、医療機関を受診してください。
Maika’i|東京・赤坂 伊藤 麻紀子(薬剤師・鍼灸師)
※本記事は一般的な健康情報の提供を目的としています。漢方薬の適否は体質・症状・既往歴・併用薬などによって異なります。